インドはヒマラヤ山脈の南側からインド洋に突き出した部分が主な国土です。日本の約10倍である約12億人もの国民が、日本の国土面積の約8倍の土地に住んでいます。南端の北緯8度の赤道近くの気候から、北端のヒマラヤ山脈の高原地帯まで地域によって大きく気候が異なります。首都のニューデリーは暑さのピークが5月で最高気温が40℃くらいまで上がり、冬は1月頃に最低気温が7℃前後と比較的はっきりとした季節があります。最大都市のムンバイは、年間を通して平均気温が27℃前後ではっきりとした季節がありません。しかし、雨季と乾季ははっきり分かれていて、6月から9月が雨季となっています。
インドの産業は農業やサービス業、工業と多岐にわたっています。米や茶、小麦など、生産量では世界で上位に入っています。20世紀後半には情報サービス関連で経済成長を大きくけん引していましたが、21世紀に入ったころからあまり伸びていない状況が続いています。近年は、低価格の自動車の販売で世界を驚かせています。
インドの交通は鉄道がメインで、地下鉄や路面電車の短距離列車から中・長距離列車まで路線が豊富です。過去のイギリス統治の影響もあり自動車は日本と同じ左側通行です。