サモアは南太平洋上の南緯13度、西経172度付近にある島国で、国土全体の面積が日本の鳥取県より少し小さいくらいの国です。2つの島と7つの小島で構成されています。年間の平均最高気温が30℃前後で、平均最低気温は23℃前後と一年を通して暖かい国です。降水量も多く年間で3000㎜ほどの雨が降ります。
サモアの産業は、農業や漁業がメインですが、あくまでも自給用で輸出用ではありません。主に生産されているのは、タロイモやココヤシの実を加工したコプラです。国内のみの経済収支は赤字ですが、ニュージーランドやハワイなどに住む国内人口以上のサモア人が送金をしていて、それにより収入を補っています。
「太っている人が格好いい」という価値観があったため、肥満率が異常に高い国でしたが、近年はその価値観が変わりつつあり、体重を減らす努力をしている人が多いです。
国民のほとんどがキリスト教徒で、日曜日にはそろって教会に出かける習慣があります。
※コプラ : ココヤシの果実の胚乳を乾燥したもの。マーガリンなどの加工食品の原料油脂や、石鹸、蝋燭などの原料にもなる。